十勝のガーデニング巡り 真鍋庭園 [徒然]
2013年7月15日 真鍋庭園
入口あたりの様子
池と日本庭園
大きな針葉樹の西洋風の庭園
大きな柳の木のツリーハウス
真鍋庭園は十勝の人々にとっては随分と昔から帯広にある庭園としてお馴染みです。
言わば北海道のガーデニングの老舗かも・・
この庭園は毎年整備されつづけていて様相も年々変化しています。
他のガーデニングと異なるところは「花」が売り物ではなくて「針葉樹」がメインというところ。
ここの庭園では「ブルースプルース」という北欧の針葉樹を植樹し今では普通に北海道の庭園の木としたことでも有名です。
ブルースプルースは松の葉の縁のあたりが少し白がかった感じで大きく育つと風格のある美しい針葉樹です。
庭は日本庭園と西洋庭園の両方が楽しめ池があったり滝があったりツリーハウスもあったりして変化があり楽しめます。
オンネトー [徒然]
オンネトーは大好きな湖だ。
その時の天候や山の緑の具合、光の当たり方で変化する水の色は美しい。
阿寒湖からそう離れてはいないけれど道が狭く訪れる人はそう多くは無い。
湖の色を見ながら母親としばし黙りこむ。
「きれいだね」を繰り返す母親。
この美しさが少しでも長い間、母親の記憶にとどまってくれるように・・
そして、じっと二人で見つめ続ける。
初夏の六花の森へ [徒然]
母親の様子をうかがいに故郷の帯広へ行く。
特別な用事が無い限り土日は札幌から帯広に車をとばし、さらに母親と十勝管内をドライブ・・
今回はまたまた中札内へドライブ。
初夏の六花の森にハマナシを見にいった。
でも今年は未だハマナシはそんなに咲いていなく少し気落ちする。
「残念だね、お母さん。」
「何が残念なの?」
「ハマナシの花が少ししか咲いていないよ。」
「そうかい。」
そう言って母は何やら嬉しそう。
「ここにはずっと前にも来たことがあるね。」
「お母さん、何週間か前に来たよ。」
「そうだったっけ・・。」
母親の記憶は書かれた瞬間からどこかにこぼれていってしまう。
最近のことからこぼれていくので会話が成り立ちずらい。
でも、昔のことは良く覚えていて時々驚くこともあった。
ところが最近はその昔の記憶も少しずつ塗り替えられて違う景色のものになっていることに気がついた。
「ほらここにもこんな花が咲いてるよ。きれいだね」と母親・・
それはフタリシズカ、そっちは九輪草、これはハマナシと遠い昔に母が教えてくれたように花の名前を言う。
その度に母は少し嬉しそうに「そうかい。」を繰り返す。
子供の頃、ぼくが何かを自慢すると嬉しそうにする母親がいた。
その時と同じように母親はちょっと嬉しそうに同じ花の名前を何度も聞いてくる。
そうしてぼくは何度も花の名前を繰り返す。
ちょっと面倒だと思いながらも何だか照れくさい子供の頃のぼくがいた。
オオバナエンレイソウの群生(六花の森) [徒然]
母親の好きな紫竹ガーデンからぼくの大好きな六花の森にやってきた。
「お母さん、この前来た時に年間パスポート買ったもんね。」
「年間・・。そうだっけ。」
そうして母親はバックの中を一つ一つ点検をする。
そうしているうちにもう一度最初から点検を始めたりして・・。
そういうことにも慣れてきて気持ちの済むまで点検をしてもらう。
「それ、無いよ。そんなの買ったっけ・・」
母親が言う。
「そうかぁ、じゃあ仕方ないから券を買おうよ。」
本当は昨日の夜、チェックして財布の中に入れてもらったんだけど・・。
そうして母親分の券を買いぼくはパスポートで入園。
森の中をいろいろ見て歩いていると、オオバナエンレイソウが群生している場所に行き当たった。
この場所でこの花の群生が見られることは知っていたけど、何年も何回も見に来たが今まで見ることはできなかった。
それなのに今回はいつもの年だと完全に遅いこんな時期に思わず見ることができた。
「お母さん、こんなに白い花が咲いてるよ。」
「そうだね、こんなの初めてだよ。」
ぼくは、その時、花の写真を贈る約束があったことを思い出しあわてて写真を撮った。
病と戦っているあの人にこの花の写真を贈りたい。
オオバナエンレイソウは開花するのに10年はかかると言われている。
でも一度開花すると10年花をつけるらしい。
そんな白い花が森の中にたくさん咲いている様はとても不思議な気分。
一生懸命、写真を撮るぼくを母親はまるで子供の頃のぼくを見るように嬉しそうに見つめてくれた。
母親の温かい視線が病と戦うあの人に届いているようだった。
紫竹ガーデンにて [徒然]
先週の土曜日、母親の大好きだった紫竹ガーデンに二人で行ってきた。
「ここはどこなの?」
「ほら、お母さんの大好きな紫竹ガーデンじゃない」
「そうだっけ・・。」
少しずつ話が噛み合わなくなってきた母親を見ても今はもう焦ったりしない。
落ち着いて見てあげられるようにもなった。
「ほら、花きれいだね」
「そうだね、きれいだ。」
花を見てうれしそうにする母親。
今日はあともう一件、ガーデン巡りをしてみようと思った。
武満徹ソングブック ショーロクラブ [徒然]
ぼくは今まで武満徹という人をあまり意識したことがなかった。
何やら前衛的な音楽をつくる人で映画音楽もつくっている程度にしか・・ 。
ショーロクラブが演奏し、いろいろな歌い手が歌うアルバムということでこの作品を聞いたというのが本音。