悲しい思い出

野幌森林公園　2009年3月　　蝦夷リスとご対面

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このお話はフィクションです。そう、絶対に・・・。

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　「今日は、おじさん居ますか・・。」
　うだうだと、昔のメールを眺めてはため息をついていたぼくは、急に現実に戻った。また、亡くなった人の思い出に浸ったりしていた自分に気付く。大分痛みは感じなくなってきたとは言え、まだ大きな物を失った感じからは抜け出せない。そんな自分に嫌気をさしながらも、時間が余るといつの間にかついこういう行為に浸り、どっぷりと自分の中に入り込む。

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大人の休日の午後

写真　野幌森林公園　　2007年10月

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以下は絶対にフィクションなのだ。
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　隣の家のかずちゃんが、遊びにやってきた。
いつものように、元気に「こんにちは。おじゃましていいですか。」という声。
「来た来た。」といううれしい気持ちを隠して、さりげなくそして静かに、大人の品格をもって「いらっしゃい。」と答える。

 

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「悲しい人達」 その⑩ 「完全犯罪」

写真　野幌森林公園　2007年6月
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以下はフィクションです。
家族を騙すようなことをぼくがするはずが無いでしょう・・・
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日曜日の午前10時・・・
そろそろとベッドを抜け出す。
既に妻は朝早く出かけているし、子供も今出かけていない。
要するに家に一人である。
窓を開けてみると初夏の北海道の見事な青空が広がる。
風も気持ち良く、おあつらえ向きのパーぺキュー日和である。しめしめ・・・

着替えて顔を洗い、軽い足取りで冷蔵庫を開けにいく。
中には昨日の会社帰りに夜間スーパーで買った食材が隠されている。
既に妻は眠っていたとは言え、目立たないようにするのが大変だった。
食材を冷蔵庫から出し、庭にでる。
そして水撒き用の水道で野菜を洗い、庭の出しっぱなしのキャンピングデスクの上に並べる。

 

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冒険好き

隣の家には冒険好きな兄弟がいた。
小学校１年と幼稚園年少の兄弟だ。
いつも、虫かごを持って家の庭や近所をｳﾛｳﾛと冒険していた。
虫かごの中にはバッタや蝶が入っている。
冒険していない時は家の玄関に虫かごを置いてじっと餌を食べる虫を見つめていた。

 

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