新星館 美瑛、富良野巡り② [徒然]
写真 2011年10月 美瑛
美瑛を目的もなく車で走っていると「新星館」という小さな美術館に巡りあった。
外観からして印象深いこの建物は新潟の古い建物を移築したのだと、オーナーらしき方から説明を受ける。
中は洋画家須田剋太の作品と島岡達三の陶器が静かにそして激しく並べられている。
もともと、作家を知っていて尋ねた訳ではないのだが須田の作品の自由奔放さと力強い「書」に圧倒される。
そして島岡の陶器であるが青色の陶器の美しさと縄文文様の暖かさは見事。
作品を守る古い柱や大きな梁にも目が行く。
梁は近年の平鉋を使わず、おそらく槍鉋かそれに類する道具で仕上げてあるので表面は平らではない。
そのことが木材の質感を温めているようだ。
たくさんの作品や建物を見て3階に上がるとそこは壁一面が大きなはめ殺しのガラスとなっていた。
遠くは十勝岳などの山々、そしてなだらかな丘、近くにはこの建物の立つ丘に作られた高山植物の庭が見下ろせる。
しばらくはこの景色だけに見とれてしまう。
これも作品の一部という趣向だろう。
オーナーらしき人に素晴らしい作品と景色へのお礼を言い、建物を出ると庭の高山植物に目が行く。
よく見るとあまり見かけられない植物があちらこちらに植えられていた。
未だ植えられてあまり年数が経ってはいないようではあるが、この庭はこれからが楽しみだ。
毎年一度は訪ねて庭の変化を見てみたいと思った。
車に戻りふと思った。
画家や陶芸家はともかくもここにこんな建物を建て、素晴らしい庭を配したオーナーとは何者か・・。
手元にあったパンフレットをまじまじと読んでみると・・。
大阪の喫茶店から始まるとんでもない物語が記されているではないか。
脱帽です。
追記
こういう経験をすると良いカメラがほしい・・。
せめて一眼レフ・・
新星館について興味のある方は下記へ
オーナー、気になりますね。
タダ者じゃないですね。
by こうちゃん (2011-10-11 23:13)
須田剋太画伯、展覧会でお目にかかり少しお話させて頂いた事があります。
「新星館」を検索し、大阪の喫茶店から発展していくエピソードも知ることが出来ました。
haruさまのこの記事のお陰です。
ありがとうございます。
by 青い鳥 (2011-10-11 23:14)
こうちゃん
どうやら大阪の喫茶店やお好み焼きやさんをやってたみたいです。
by haru (2011-10-11 23:21)
青い鳥さん
是非、一度来てご覧になってください。
この美術館のみならず美瑛の美しさもお勧めですよ
by haru (2011-10-11 23:23)
拓真館はおじゃましたのですが、新星館は存じ上げませんでした。
いつかまた北海道にはおじゃましますので、その時は是非伺わせて頂きます。
by ちょんまげ侍金四郎 (2011-10-12 08:25)
ちょんまげ侍殿
拓真館の写真も今回見ましたがやっぱりここのほうがインパクトありましたよ
by haru (2011-10-13 22:53)