以前には戻れない [徒然]
写真 2011年5月 野幌森林公園
今年は北海道の春が遅い。
5月連休には桜も間に合わず、エゾエンゴサクがようやくといった感じだった。
あの大きな震災の傷みを感じながら森を歩くのはちょっと違和感がある。
もうぼくは3月11日以前には戻ることなく、これから何がしらの違和感を感じながら生きて行くのだろう。
震災でたくさんの人の命が失われただけではなく原子力発電所の事故はいまだ解決策すら見いだせない。
それまで原子力の在り方など考えず生きてきた自分は本当に恥ずかしいと思う。
毎日、ツイッターをチェックしたり、本を読んだりしてようやく少し理解できてきた。
放射能の影響におそらくこの国の人は何十年も悩まされ続けるのだろう。
いつも思うことだけど、けして自然は人対してやさしく美しいだけのものではない。
都合よく自然のほうから人間に寄り添ってくれる事などないのだ。
地震と津波は一瞬にして多くの人の命と希望を飲み込んだ。
制御できもしない原子力をさも支配しているかのように考えていても、その脆さをさらけ出すことになる。
森を歩く。
そのこと自体はいつもの習慣として変化はない。
でも、もう以前のようには歩けない。
これからは世の中のことに無関心であってはならない。
必要であれば自らも声を上げることが必要だ。
その覚悟があるのかと自分に問いかける。
そのために森を歩く。
小さな花達もしっかりと生きている。
何気なく咲いているのではない。
花達を眺めながらもそのしたたかさに元気をもらう。
お邪魔いたします。
淡々と日々を過ごす…ある意味すごいです。
by ガンガンガン速 (2011-05-23 11:22)
ガンガンガン速さん
コメントありがとうございます。
by haru (2011-05-23 11:41)
タイトル、心に沁みます。
また、賛同いたします。
by こうちゃん (2011-06-01 01:06)
被災地に咲いた水仙を見たとき、がんばってるんだと感じました。
恐れを知るって言う事がどれほど大切な事かを深く感じています。
子供のころは恐れを知るという事を生活の中から学んでいたような気が
しています。
by むらさき (2011-06-02 20:30)
こうちゃん
大変な時代になりましたね・・
by haru (2011-06-02 21:47)
むらさきさん
昔に大事とされていたことを安易に捨ててしまった結果、起こっているのが今の混乱かも知れません。
by haru (2011-06-02 21:48)