落ち葉を踏みしめる [徒然]
写真 : 2010年11月 野幌森林公園
風が予期せぬ時に森の上のほうで吹く。
ヒュー、ヒューと風の音。
それから少し遅れてザワザワ・・と木々の枝が騒ぎ出す。
ザワザワ・・ザワザワ・・と、不安を掻き立てるように、そして騒がしく・・。
今度はハラハラ・・ハラハラ・・と葉が音を立てて悲しそうに落ちていく。
ハラハラ・・ハラハラ・・と未練を残したように、そして何かをあきらめたように・・。
やがて落ちた葉は森の狭い道を埋め尽くす。
たくさんの落ち葉の思いが重なりあって道を埋め尽くすのだ。
赤であったり、黄色であったり、黄緑であったりした落ち葉。
重なり合って一つの色合いの路を作る。
そうして、ぼくは落ちる葉の思いなど断ち切るように、サクサク・・と葉を踏みしめて道を歩く。
サクサク・・サクサク・・と、ただひたすらに落ち葉を踏みしめながら、歩いてゆく。
たくさんの色が混ざり合った路を踏みしめて歩いていく。
この道の先には何が待っているのだろうか。
そんなことをボンヤリと考えながら、サクサク・・と落ち葉を踏みしめる。
「後ろを振り返ってはなりませぬよ」
そう何かが囁いた。
2010-11-09 22:27
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コメント(13)
おはようございます^^
お写真が綺麗ですね~ もう落ち葉ですか・・・
詩も素敵。情景が浮かんできます。
by mimimomo (2010-11-10 05:46)
いい色になってますね
東京も肌寒い日もありますが、葉が色づくのはもうちょい先のようです。
追記
永遠の0読み終えました。
最後の展開は面白かったです。
特にヤクザの親分、いいですね。大嫌いは大好きの裏返しだったんですね。
ただ本筋として、いかに特攻が戦争が空しいものか、戦死した人達はある意味、無能な日本の指揮官に殺されたと言っても過言ではないと知りました。
良い本をご紹介頂きありがとうございました。
by ちょんまげ侍金四郎 (2010-11-10 08:00)
サクサクな落ち葉の塊にスライディングをかましたい衝動に駆られてますw
でも、ここ数日雨続きでサクサクじゃなくなっちゃっただろうなぁ ^^;
by かに吉 (2010-11-10 09:07)
「後ろを振り返ってはなりませぬよ」、「振り向くな、振り向くな、後ろに は夢がない」、寺山修司さんの詩にもありますね。
by mwainfo (2010-11-10 10:32)
それぞれに美しい色合いですね。
こちらでは、紅葉する前から葉が落ちて、
無残な茶色の道が出来ていたりします。いたわしい限りです。
桜の葉が少し赤味を帯び始めています。
by 青い鳥 (2010-11-10 17:30)
mimimomoさん
北海道ではもうほとんどの葉が落ちてしまいつつあります。
来週にはまた雪の予報となりました。
by haru (2010-11-10 19:50)
ちょんまげ侍金四郎さん
永遠の0完読おめでとうございます。
ある意味、この時期だからこそ書かれて当然の小説だと思います。
by haru (2010-11-10 19:52)
かに吉さん
スライディングって・・
もしかすると昔野球少年ですか?
by haru (2010-11-10 19:53)
青い鳥さん
桜の葉って・・紅葉するのですか?
by haru (2010-11-10 19:54)
サクサクサクって落ち葉を踏みしめる心地よい音が
聞こえてきそうです。
<裏を見せ 表を見せて 散る紅葉>・・・・・
by むらさき (2010-11-10 20:46)
懐かしい風景です♪
関東に住んでいると、彩りが足りない様に思います。
わが応援チームのベガルタ仙台応援歌にも
「♪・・・・・・もう二度と振りむくな 俺らはいつでもここに立ってるさ・・・」
突き進んで前に行くしかない戦い!
関係ないですね。ヾ(^∇^)♪
by 風子 (2010-11-11 10:56)
むらさきさん
サクサクと踏みしめる音は楽しくもあり、悲しくもあり・・
by haru (2010-11-11 20:12)
風子さん
北海道の秋は美しく色豊富ですが、短いのか残念です。
by haru (2010-11-11 20:13)