ブレイクダウン ライブ

とうとう、誘惑に勝てず出してしまいました。
ぼくが大学を出て就職したばかりの頃、さりげなく出されたアルバム。
かのポンポコリンで有名な近藤房之助の真骨頂デビューです。
房之助のギュンギュンのスクィーズするギターと存在感のあるボーカル・・
それにはっちゃんのギターと固いリズム体がぶつかりあってすごい緊張感です。

一曲目の、出だしを聞いただけで、オーティスラッシュの魂を感じます。
始めて聞いた時は「おおおっ」と思わず飛び上がったくらいです。
このリフは簡単なようでこういう風にはなかなか・・・
そして、鋭い切り込みで房之助のギターが鳴き始めます。
この時点で学生時代の熱いブルース熱に再び火がつきました。

この中の「ナイト・ライフ」という曲はB．Bキングの十八番の曲です。
元歌はカントリーの曲なんだけどＢ．Ｂキングが極上のモダンブルースに仕込みました。
なんといっても盛り上げるボーカルとリードギターの鳴きが売り物・・
それをなんと、堂々たる歌いっぷりとためにためたギターの切れ味でまとめちゃってます。
これを歌いあげれる日本人など、後にも先にも房之助だけだと思います。

「パートタイムラブ」では、バンドとしてのグルーヴ感も最高調・・・
こいつは後でソロになって房之助は録音してるけど、この時の録音には勝てない。
２ギター、ベースにドラムというシンプルなバンドが放つこのノリは最高です。

新入社員で緊張し、音楽なんて忘れかけていたぼくの頭の中に稲妻が輝きました。
それ以降、もう何回、房之助のライブに足を運んだのかわかりません。